ベッドについて

１、ベッドがなぜ必要か

　畳で生活しているのにベッドなんて・・・。そう思っている方は多いと思います。確かにベッドを入れると部屋が狭くなる、せっかくの自立の芽を摘んでしまう、等問題も多いです。けれどももう少し考えてみて下さい。
　ベッドを使えば，ふとんの時より起きあがりは確実に楽にできるようになります(足をおろせる、手すりを使える)。　また、介助する方も腰などを痛めずに手伝えるようになります。更に、我々はいつも体調万全という事はなく、健康な人でも病気等で横になりたい時があります。こういう時のために楽に過ごせる環境を作っておくことは大切です。そして、人は誰でも年をとります。今はふとんで何とかできても、将来を見据えた生活設計を考えるならばベッドの導入は必要と思われます。皆さんはどう思いますか?

２、良いベッドとは？

　良いベッドとは障害の程度によっても様々ですが、ここでは一般的なことがらについて触れてみたいと思います。

• ベッドの高さは高すぎず低すぎず：
  個人差はあるが床からマットの上縁まで４５センチ前後が望ましい。(要はベッドのはしに腰掛けたときに足の裏がちゃんと床につくかどうか)
• ベッドさくは必需品：
  転落防止というだけでなく、起きあがりの時に使用したり、立ち上がりにもつかまれる。
• マットレスはやわらかすぎない：
  やわらかすぎると体が沈み込み、起きあがりが大変になる。ある程度の堅さがあるものが望ましい。
• 背上げ・脚上げも必要(この機能をギャッジアップといいます)：
  一人では楽に起きられなかったり、高齢であるほど必要になる。

  ３、ベッドが欲しいときは

  　デパートの福祉用具コーナーや福祉機器店にいけば様々なベッドをみることができます。大きな薬局や寝具店などにもカタログはあるでしょう。最近は電動ベッドも価格が下がり手に入りやすくなってきました。介護者の負担を減らす意味で電動ギャッジベッドも選択肢のひとつにあげたいところです。また、ベッドのレンタルをしている会社もあります。(この場合はフレーム本体はレンタルされますがマットレスは購入しなければならないことが多いので注意が必要です)

  　在宅高齢者や身体障害者の方には日常生活用具給付(貸与)事業を利用するという方法もあります。これは、一定の条件を満たせばベッドが給付されるという制度です。1.在宅高齢者の方は起きあがりがひとりでは出来ないこと。2.身体障害者の方は手帳の障害名・障害程度が交付要件を満たしていること等です。所得制限により、一部自己負担が必要な場合があります。詳しいことを知りたい方はお住まいの市町村のの福祉課までお問い合わせ下さい。

  最初のページへ戻る